iPhone XR/XS (Max) のeSIMを使うと海外でのデータ通信が超絶便利だった話
とてつもなく久しぶりに記事を書きます。
海外でデータ通信を利用する際、国内通信事業者のデータローミングプランやレンタルのWi-Fiルーターでは割高だったり通信量に不満があるので、僕はよく現地通信事業者のプリペイドプランを使っていました。
現地のプリペイドプランは割安なのがとても魅力的です。よく使っていたアメリカのAT&Tでも8GBが$40、昨年ポーランドに行ったときにはOrangeの6GBのLTE通信プランが5ズウォティ(日本円にして約150円ほど)で利用できました。
しかし、現地のプリペイドプランを利用するには、到着後にSIMを入手しなければならなかったり、事前にSIMを入手していても空港などWi-Fiの繋がるところでアクティベートする必要があります。何をするにもデータ通信に依存している身としては、勝手の分からない海外で一刻も早くライフラインを獲得したいのに、なかなか繋がらないと焦りと不安を感じてしまいます…。
今回、iPhone XR/XS (Max) に搭載されたeSIMが超絶便利と聞き、ちょうど海外に行く機会もあったので早速使ってみました!
eSIMとは
iPhone XR、XSとXS Maxには物理的なnano-SIMのほかに電子的に書き換え可能なeSIMが内蔵されています。これらのSIMは、それぞれ別の回線として使用することができます。
また、多くの通信事業者がeSIMに対応したモバイル通信プランを提供しています。各通信事業者はこれらのプランを利用するためのアプリをApp Storeで提供しているため、面倒な手続きをすることなく利用できます。
先日ハワイへ家族旅行した際は、このAppleが公開しているeSIMサービス提供事業者リストにもあるT-Mobileを利用しました。T-Mobileは、以前Apple SIMが内蔵された9.7インチのiPad Proで利用したことがありましたが、そのときはアクティベーションを設定アプリからおこない、また支払いに必要なリフィルカードを入手するのに手間取った記憶があります。今回はT-Mobileが提供している専用アプリがあり、日本のクレジットカードでも決済ができたので非常にスムーズでした。
5/30 追記:
eSIMを使ってみる
そして今回、韓国への出張で再びeSIMを利用してみたので、その手順をまとめてみます。
上記のeSIMサービス提供事業者リストには韓国の事業者が入っていません。しかしグローバルなサービスプロバイダーのGigSkyが韓国にも対応しているので、こちらを利用することにします。
利用を開始するための設定は出発前、日本国内にいるうちにできます。まずはApp StoreからGigSkyのアプリをインストールします。
アプリを起動したらまず目的地を選択します。
続いてデータ通信プランを選択します。韓国向けには5種類のプランが提供されていました。今回は3泊4日の出張だったので2GB/¥3,600のプランを選択します。
プランを選択するとログイン画面になるので、必要があればアカウントを作成してログインします。
続いて支払い。Apple Payにも対応しているのでとてつもなく簡単です。
あとは手順に従ってポチポチとボタンを押していくだけでモバイル通信プランが追加されます。他と区別するための回線名だけは自動的に設定されないので、手順に従ってコピーしておいたラベルを貼り付けます。
これで利用できる状態になりました。アンテナピクトが二重に表示されているのが確認できます(片方がいつも使っている主回線で、もう片方がGigSky)。
まだ日本国内にいるので、モバイルデータ通信/デフォルトの音声回線とも主回線にしておきます。
現地に到着したらモバイルデータ通信をGigSkyに切り替えます。
これでもう現地回線につながります!簡単すぎて怖いレベル。飛行機が着陸後、モバイル機器が利用になってすぐ利用できるので、入国に時間がかかってもその間にホテルまでの道のりを調べたり、現地のレストランを検索するなどの余裕ができます。
ちなみに今回はSNSへの写真のアップロードやGoogle Mapsを主に利用して、トータル1.5GBほどの通信量でした。
いかがでしょうか?みなさんも海外に行く機会があるときはぜひ使ってみてください!